平安時代後期だった気がするけれど、そこで女房をしていた過去生がある(と思う)。
(※女房とは、御所で帝(天皇)や貴族の身の回りの世話をする女性。
これがほんとの「宮仕え」)
わたしは身分は高くなかったけれど、とても楽しい女房ライフ♪ を送っていました。
なにせその前の過去生があまりにアレだったので、次は正反対を選んでみたのだけど、
こちらはすごく性に合っていたみたいで。
女性がたくさん集まる場所は女の争いがコワいイメージだけど、わたしはそういう所とは
別の場所にいたようで、仲の良い女同士集まっては御簾の内側でキャッキャお喋り。
殿方の話や怖い(呪詛や物の怪)話を「あなおかし(ああ、おかしい)」「いとあさまし(なんておそろしい)」などとみんなで言っていればよく、それがとても楽しかった。
男性とも御簾の中から顔も合わさずしゃべるのでとっても気楽。
さらに文化も素晴らしく、着物や十二単の色鮮やかさにうっとりし、御簾や几帳や雅な
しつらえにうっとりし、そこかしこに感じられる雅な御所文化にうっとりしまくっていた
気がしまする。
(結婚式の和装は十二単で! と若いころから思ってました。いまだチャンスは訪れませんが 汗)
あと、帝も大好きでした。
帝は物静かな雅な方で、帝の催す催し物も本当に美意識が高くて雅で・・。
当時は夜が真っ暗(というより真っ黒闇)で、本当に鬼くらい出る勢い。
なので、月明かり一つに喜びと儚さを感じ、みな本気で月夜を愛でていた気がする。
月夜の下で行われる催しも、涙が出るくらい雅だった気が。
宮中は、言ってみれば箱庭文化。都に日本のほぼすべての文化が集中している時代に、
御所の中で雅がぎゅっと凝縮されていた。
せまいといえばせまいけれど、わたしはそのせまさ(箱庭)が好きだった。
そしてなにより素晴らしかったのが「物語」!
当時何が流行っていたかは覚えていないけれど、絵と文どちらも衝撃で
(当時からイメージ派だったのでしょう)、両方を愛でながら紡ぐ形式の「物語」が
大好きになり、「こんな素晴らしいもの見たことがない!」って、本気で思いました。
だから今でも本が好きなのかも。
(ちなみに今生の目的の一つは、死ぬまでの間にできるだけたくさん現代日本の物語を
読むこと!です。つまり、まんがね→小説でもエッセイでもよし)
こんな感じで宮中ライフを楽しんでいたみたいです。
不思議なことに、わたしが過去生で覚えているのは、景色や服や、文化や、
斬新なイメージ色など「物」が多く、「人」はほとんど出てきません。
友人や家族なんかも。
たぶん、人より物に執着するタイプの魂なんだなあと思います。
そして、そのとき「これいいなあ~」と思ったものは、来世も同じようなものを好きに
なったり、楽しんだりしに来ているようです。
そして、性格というものも何度生まれ変わってもあまり変わらないみたいです。